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07
2019

Slaked Plaster of Paris を作る(現代の方法)

ギルディング下地のジェッソ作りで、その材料に書かれている
”Slaked" Plaster of Paris

この "Slaked" というのがどういうものなのか、といろいろ勉強しました。
化学的に正確ではないですが、簡単に書いてしまうと

焼石膏(Plaster of Paris、半水石膏)+ 水 =二水石膏(清和した石膏)

ということのようです。
わざわざPlaster of Parisを購入して、手間をかけて二水石膏にするよりは、最初から二水石膏(ボローニャ石膏、ソチーレ石膏)を購入したほうが楽なように思います。
が、今回、ぜひ多くの古い文献に書かれている、Plaster of ParisのSlake(清和、水和)をしてみようと思い立ち、その制作記録とともにご紹介します。

伝統的な清和の方法は、制作におよそ1ヶ月かかります。それで見つけたのが、モダンな方法として1日でできるもの。
今日は、その現代の方法を紹介します。これで作った Slaked of Paris がジェッソづくりに向いているかは、完成後にまた別の形で報告します。

【材料】
Plaster of Paris 約250g
蒸留水 たっぷり

【作業】
1. まず、材料と道具を揃えます
ACS_1033.jpg


2.Plaster of Paris 250g を計って、バケツなど大きな容器に入れます。
今回は見やすいようにガラスの瓶を使いました。
ACS_1034.jpg 


3.蒸留水を1リットル程度加えます。
ACS_1035.jpg 


4.5分以上、よく混ぜます。5分程度かき混ぜたら、そのまま蓋をして、
静かなところに10分から15分程度、石膏が底に沈んで、水と分離するまで
置いておきます。(長く置きすぎないこと。石膏が固まってしまうことがあります)
ACS_1036.jpg


5.15分ほど経過した状態。石膏が底に沈み、水が上に浮いてきています。
ACS_1037.jpg 


6.この上に浮いてきた水をできる限り捨てて、また新たに1リットル程度の
蒸留水を加えます。
ACS_1038.jpg 



7.さらによく混ぜます。最低でも5分は混ぜ続けます。
その後また、蓋をして静かな場所に、10分から15分、
水と石膏が分離するまで置いておきます。
ACS_1039.jpg 


8.石膏が沈み、水と分離しました。
ACS_1040.jpg 

ACS_1041.jpg 


9.これ(手順6−8)を、Phが中性になるまで繰り返します。
リトマス試験紙を使ってチェックします。
最低4回。必要に応じて何回でも繰り返します。多く繰り返す分には全く問題はありません。
ACS_0079 2 


10.石膏が中性になったら、上澄みの水をできる限り捨てます。
私はコーヒーフィルターを使いました。
ACS_1043.jpg 

ACS_1044.jpg 


11.余分な水分を捨てたあと。
ACS_1045.jpg 


12.これをベーキングシートを敷いたトレイの上に広げます。
乾燥させたいのでできるだけ薄く広く。
ACS_1046.jpg 


13.1日後。まだまだ湿っています。
ACS_1049.jpg 


14.5日後。だいぶ乾燥してきました。
でもまだ表面がしっとりしているので、もう少し乾燥させます。
ACS_1058.jpg 


今のところはここまで。
しっかり乾燥が終わったら、すり鉢で細かい粉末状にして
ボトルに保存しておきます。

次回は、伝統的な方法の Plaster of Pris の清和の方法をご紹介します。


伝統的な方法の紹介の前に、現代の方法である今回作ったものの続きの記事を書きました。
こちら(





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